医療過誤訴訟とは、誤診や不適切な診療行為によって患者が損害を被った際に、その診療行為を行った医師、または病院の賠償責任を追求する裁判のことです。裁判で賠償責任が認められるのは、医師や病院側に落ち度があった場合に限られます。よって当時の医療水準では救命が無理だった場合や、病巣が微小すぎて疾患の発見が難しかった場合などは医師の賠償責任は否定されます。
裁判の流れとしては、まず弁護士に具体的な診療行為や疑問点を相談し、医療過誤の疑いがあるという結論になった際には、裁判所に証拠保全の手続きを申立てます。その後、訴状を提出し裁判がはじまります。そこで患者側と病院側で事実関係や争点を整理していきます。その過程で遺族や担当医などの証人尋問が行われたり、その診療行為が適切であったかを検証するために専門医による鑑定が行われ、最終的に判決が下されます。
医療過誤によって医師が追及される責任は様々です。新聞やテレビ等のマスコミで大きく報道され、世間から非難をあびることもあります。また法的にも、民事上の賠償責任や戒告や免許取り消しといった行政責任が課せられる場合があります。またよほど悪質でなければ刑事裁判になることはありませんが、場合によっては刑罰を科せられる、刑事責任が問われることもあります。